
フェイントってめっちゃかっこいい響きですね!サッカーとかでよく聞くフェイントと一緒ですか?そもそもどう言う意味ですか?
今回はポジションフェイントについて書いていきたいと思います。
ショットではないかもしれませんが試合中は結構役に立つ駆け引きなので是非読んでみてください。
フェイントについて他の記事がありますので、よければこちらもどうぞ。
「【パデル戦略】モーションフェイントのやり方とコツ」
「【パデル戦略】ショットフェイントのやり方とコツ」
【パデル戦略】ポジションフェイントのやり方とコツ
フェイントとは
そもそもフェイントとはなんでしょうか。Wikiによると
ある行為の際に、通常向けられると予測される目線と異なる目線を使用することで、相手をだます方法。例えば、パスを出す時はパスの受け手の位置を確認する必要があるため、目線をそちらに合わせる必要がある。受け手の方は、その目線をヒントにパスが出される方向を予測し、パスカットなどの動作準備を行うが、その虚をつくため、行為の成功率が高くなる。
これはサッカーやバスケットでのパスによるフェイントのことみたいですね。
ただこういった予測される目線とは異なる目線というのはパデルでも非常に大切になってきます。
私が思うパデルにおけるフェイントは主に3つあります。
ポジションフェイント、動作フェイント、ショットフェイントの3つです。
今回はポジションフェイントについて確認してみましょう。
ポジションフェイント
これは自分が相手にボールを打たせたい方向にボールを引き込む方法。
又は打たせたくないところに打たせないようにする方法です。
上記の2つはほぼ同義ですので簡単な図で確認してみましょう。
図解
シーンとしてはペアがサーブ、自分はネットポジションという場面です。
通常のポジションは大体こんな感じだと思います。
今回はロブを考えないものとして、相手が打ってくるコースとしては赤と青でマークした三箇所になると思います。
次はポジションフェイントを入れた図をみてみましょう。
ネットポジションのプレイヤーがだいぶセンターに寄っています。
赤の守備範囲が広くなる代わりにセンターのコースがなくなっています。
心理戦によるフェイント
意識させる
ポジションを大きくセンターに寄りにとることで相手は嫌でも、その存在を意識しなければなりません。
意識させることで通常の精神状態から「迷い」を生じさせることができます。
この「迷い」がミスに繋がるタイプの人もいますので、そういうタイプのプレイヤーにはポジションを変えてプレッシャーをかけていきましょう。
初級レベルの人に有効的です。
無意識
私が思う無意識は2つあります。
1つ目は相手の無識下に働きかける方法です。
「とりあえずチャンスっぽいところに打つ」考えないタイプの人に有効です。
こういうタイプには少しだけポジションを移動して相手の無意識下に「あ、あそこ空いてるぞ。チャンス」と思わせます。
案の定、誘い込んだところに打ってきたボールを処理します。
2つ目は「自分が無意識にそのポジションをとっている」と思わせる方法です
例えば私のペアのレベルが低くていつも失点しています。
そこで次のような雰囲気をだします。
- ペアが失点してるな。自分がなんとかしないと!(使命感)
- ペアミスばっかりでイライラする。自分が全部取ったる!(焦燥感)
ポジションを変ええつつ上記のようなオーラ(雰囲気)を出します。
すると相手は「焦ってるな、イライラしてるな、ストレートが空いてるぞ。しめしめ」とか思うわけです。
ややこしいですが、あたかも「使命感、焦燥感から意識的にポジションを変えている」ことを無意識風(そこに意図はない)にやります。
そうすると相手はこちらに付け込んだつもりでストレートに打ってきます。
そこで「はい、ありがとうございます。こちらが一枚上手でした」と言わんばかりにボレーをかましてやればOKです。
初中級程度レベルの人に有効的です。
具体的な使い方
まずは相手の性格をよく観察してください。
簡単にイライラするタイプなのか、いつも冷静で頭が働くタイプなのか。
観察して試していると傾向ががわかると思います。
使い方その1【レベル差を考慮】
代表的な使い方としてはペアとのレベル差がある時です。
自分の方が上手なので守備範囲が広くても良いよ。という時はセンターー寄りにポジションを取り、ペアの守備範囲を狭くします。
そうすることでペアはクロスだけ守っていればOKですし、「どっちにくるかな?」という迷いもなくなります。
使い方その2【フリッジ対策】
パデル戦略の中にフリッジというものがあります。
簡単に言えば片方を集中狙いする戦略です。
この戦略は結構厄介なんですがポジションを上記のように変更することでフリッジされているペアの守備範囲を狭くすることで相手はフリッジしにくくなります。
注意点
ポジションフェイントは自らセオリーを外していますので、良いことだけではありません。
自分たちもリスクを追っていますし、自分の心が相手に読まれてしまえば相手を優位に立たせてしまいます。
しっかりと使う相手と使い所を見定めていきましょう。
余談
余談になりますが上級者同士の試合ほどポジションフェイントを使用することは少ないように感じます。
というのも先ほど挙げたとおりセオリーから外れるのでリスクが伴います。
左右の守備範囲をセオリー通りに守れば左右共に70%の守備力だったものが、ポジションを変えて、左90%:右50%になってしまう方がリスクになることが多いからだと思います。
体感で言うとセオリーで守った方が左右80%くらいで総守備力があがるんじゃないかなと思っています。
ただしポジションによる駆け引は最終的にはとても大切な技術になってきますし、相手の心を読む力も身についてきます。
また相手が自分の思い通りに動いてくれると面白いのでぜひやってみて欲しいと思います。
次回各ネタの動作フェイントの内容になりますがフェイントがハマるとこんな感じですよという動画を貼っておきます。
フェイントの動画
2分8秒あたりのシーンです。
センターにスライスを打たれると厳しい場面でセンターに守るぞというフェイントを入れています。
これは上手にハマっているパターンですね。
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まとめ
それでは最後にまとめにしてい終わりたいと思います。
- フェイントとは相手を騙すこと
- ポジションを変えて相手を騙す
- 意識と無意識を考える
- リスクもあるので使いどころに注意
- 相手との駆け引きを楽しんで
以上今回はこんな感じになります!ちゃお!