才能ではない運動神経の秘密【練習の繰り返しで得られるもの】

運動神経の本性について

運動神経の正体は「世間一般的に言われる運動神経というものは存在せず、繰り返し練習した結果にすぎない」というものだそうです。

私を含め多くの人が思う運動神経は「センス・才能」というものだと思いますが、スポーツ科学的には「脳と筋肉をつなぐ神経」という定義だそうです。ですので運動神経というのはみんなが持っていて良いも悪いもないということになります。

こんにちは!Ashiyaです!今回はよく話に上がる運動神経についてお話していこうと思います。

みんなが思う運動神経とスポーツ科学の運動神経

運動神経に良いも悪いもないとは言っても同じことをさせて上手にできる人、できない人がいますよね。それなら良いとか悪いとか絶対あるでしょう。と思うかもしれません。

世間一般に言う「運動神経が良い悪い」というのは脳と筋肉を最短距離でつなぐことができるかということになります。

例えば運動神経を針の時計に例えてみると、「12から11に行きなさい」と司令が出された時に右回りで行ってしまうのが運動神経の悪い人、左回りで12→11と一歩で行けてしまうのが運動神経のいい人です。

他にも「7に行きない」と司令が出された場合、真ん中を通って7まで行けるのが運動神経のいい人、遠回りして7まで行く人が運動神経の悪い人です。

単純に動かすことができれば運動神経はあるということになるのですね。

「運動神経が良い」の正体は経験による応用

それでも文化部の子と野球部にバドミントンをさせた時ではお互いに未経験者でも実力差があるでしょ?と思われるかも知れません。

それは野球部の子はバドミントンをしたことがなくても野球で多くの似た動きを経験しているからです。一方で文化部の人は全くそのような動きをしていないので応用するもの・転用する素地が人体の記憶に存在しないのです。

これが経験の応用です。実際にやったことのないスポーツでも似たようなスポーツの経験があれば、簡単にできてしまうことがあります。もしテニス部の人がバドミントンをやれば経験の応用は明白でしょう。
 

また面白いことに私は軟式テニス出身だったので、パデルを始めたときバックボレーが今まで経験したことのない打ち方でした。(打面が逆)そのため同じラケット競技であっても全くと言っていいほど、まともなボールが飛びませんでした。これは似たようなスポーツでも経験したことのない動きだからです。

またもう1つ面白いことにパデルやテニスを始めばかりの人はフォアハンドよりバックハンドほうが苦手な人が多いと思います。ただチェロをしている人は何故かバックの方が打ちやすいという事象も発生しました。これはチェロの弓を引く動作がバックハンドに似ているため経験の応用が効いたものだという結論になりました。

やはり人体の運動経験によって応用を効かせることができるようです。

運動神経をよくするには

運動神経を良くするため(道筋を最短で通過する)にはどうしたら良いのか。

それは結局、反復練習だそうです。最初は赤のルートしか通れなかった人も練習次第で緑のルートへ、最後は青のルートまで短縮することができるようになるそうです。

この感覚は練習してうまくなったことがある人であれば「わかるなぁ」と共感する人がいるのではないでしょうか?また追記するなら練習の幅の意味は広く、筋トレ・柔軟性・体幹・その他の要素も含まれていると思います。筋力がなけれは通ることのできない最短ルートがあるということです。