
どーも!Ashiyaです!今回はチキータを習得したらぜひトライしてほしいパデル戦術について解説していきます。それが「ロブ&チキータ地獄」です。このショットはロブ・チキータ・レボテ・レボテラテラル・ドブレパレッド及びバンデッハを習得したレベルの人たちのゲームにおいて有効的です。
【パデル戦術】ロブ&チキータ地獄で相手を揺さぶる【初中級編】
ロブ&チキータとは
ロブ&チキータとは相手がネットポジションにいるときにロブとチキータを繰り返し交互に打つ戦術のことです。相手はロブをバンデッハやガンチョで返し、ネットをキープするために前に戻る(即座に戻ってネット前のボールを処理させる)という動きを繰り返し行わせる戦術です。下の画像で確認してみてください。
ロブ&チキータのいいところ
それではこの戦術いいところについて確認してみましょう。
- 疲労によりミスが激的に増える
- 試合終盤に疲労があらわれ試合の流れが変わる
- 相手のポジションが悪くなる
疲労によりミスが激的に増える
これは1ポイント間でも顕著に現れます。単純に前後の動きというのはめちゃくちゃ疲れます。疲れはミスに大きく影響してきますから1ポイント間に5往復させる気持ちでロブ&チキータを繰り返すことが出来れば高い確率でミスしてくれると思います。
練習などで行うバンデッハ×ボレーの練習はとても疲れますよね。あれです笑
試合終盤に疲労があらわれ試合の流れが変わる
この戦術のいいところは上述した1ポイント間にとどまらず、1試合中において有効的であることです。ロブ&チキータはおそらくパデル戦術の中で一番疲労を蓄積させることができる戦術です。そのためゲーム終盤において相手は疲労がピークになりミスが増え、相手の流れだった試合をスルスルと自分たちの流れに持っていくことができることもあります。
ただしこの考え方はゲーム数の多い試合ににおいて有効的で4ゲーム先取の1セットマッチなどではあまり有効的ではありません。
相手のポジションが悪くなる
疲労が溜まってくると相手はロブを嫌がり、ポジションが後ろ気味になってきます。そうすると相手は前にいるにも関わらす攻めることが簡単にはできません。なぜなら後ろ(2本目の柱付近)からボレーで攻めることは難しいからです。フェンスを狙うアングルボレーも簡単に打てませんし、高い打点でのボレーも発生しずらく強いスライスをかけたボレーも打てません。
さらに相手のポジションが下がることによって自分たちはセンターを抜きやすくなり、チキータによってフェンスも狙いやすくなります。「良いポジションを取る」というのはパデルにおいて非常に大切な概念ですので、それを崩すということは自分たちがとても有利になることに繋がります。
ロブ&チキータのポイント
ロブ&チキータ戦術を確実に行おうと思うと以下のポイントに注意しなければなりません。
- ペアと戦術の確認をしておく
- 圧倒的なレボテ力が必要
- チキータは足元よりはフェンスに当てる
ペアと戦術の確認をしておく
どの戦術もそうですがペアと話し合っておかなければ有効性を失ってしまいます。例えば自分はロブ&チキータで相手バックサイドの選手を疲れさせようと思っているのに、ペアの方にボールが飛んでいったときにフォアサイドの選手に打っていては戦術が成立しません。事前に狙うサイドなどについて話し合っておきましょう。
圧倒的なレボテ力が必要
この戦術は相手の上系のショットをさばいていかなければなりません。そのためレボテはもちろんのこと、レボテラテラル、ドブレパレッド、ヒロ(自信が回転しながる打つレボテ)などのスキルも必要になります。全部ができなければダメとなると中級以上のレベルになりますので目安としては自分たちのレボテ力が相手のバンデッハ力より上、もしくは同等程度の場合に使用しましょう。
同等というのは相手のバンデッハ等によって崩されてポイントを取られることと、自分たちがロブ&チキータによって相手を崩してポイントを取るのが同じ割合であるということです。同等であればこの戦術がハマった後半、相手は疲労によってミスが増え自分たちが有利になってきます。
チキータは足元よりはフェンスに当てる
この戦術は第1目標として相手を疲れさせることにあります。そのためロブを打って相手のポジションが悪くなったとき、その位置にいる相手の足元を狙ってチキータを打ってもボレー力の高い人は前後移動すること無く返球してきます。これは相手に休憩時間を与えることになります。
ですからできる限りチキータはフェンスを狙うようにしましょう。フェンスはバウンドがランダムになり返球が難しいです。そうすると相手はフェンスに当たる前に返球したいという思いからしっかりと前に詰める必要が出てきます。その返球に対して再度ロブを打つと「くそう、またロブか!」と心身ともに揺さぶることができます。
おまけ
特にこの戦術を使って欲しい相手はテニス経験者です。テニス経験者は壁を嫌がりますのでロブを落とさずに返球してくると思います。しかしバンデッハも完璧でない方が多く、スライス回転ではないトップスピン気味のショットを打ってきます。トップスピンのボールは壁にあたってから弾みますから、返球も難しくはなく逆にチャンスボールになることが多いです。
そうなるとバンデッハを打ってもチキータやカウンターなど嫌な返球をされ、スマッシュを打ってもカウンターをされ、レボテにするといいボールが返球できないので相手に攻められるという状況になり「…一体何を打ったらいいんだ?」と迷っている雰囲気を感じられることがあります。ここまでくれば初中級の中でも上位、ほぼ中級域の立派なパデラーだと私は思います。
お知らせ
今回は以上になりますので最後にお知らせです。当サイトではレベル別にスキルアップするためのロードマップを作成中です。またその他にルールやギア、コラムページもあるのでぜひチェックしてみてください。
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