パデルラケットの寿命について
多くのメーカーが提示するパデルラケットの寿命は12-18ヶ月と言われています。ただしこれはガラスやフェンスや他人のラケットとぶつけない、雨の中で使用しないといった環境下での寿命です。
またこの内容には頻度やレベルなどについて明記していなかったので、ハイレベルな環境下で使用する人の破損の可能性はより早くなると考えることが妥当かもしれません。
これらの要因を踏まえると、強烈なラリーが続き、週の使用頻度も高く、雨の日でもパデルがしたい、つまりパデル熱が強い中級レベル以上の人ほどパデルラケットは壊れやすい環境下であることを認識しておく必要があります。
パデルラケットとテニスラケットの違い
今回は破損という観点から見ていきますが、テニスラケットは交換可能なストリングスを使用しますが、パデルラケットはもろに本体でボールを受けとめています。一般的に考えてラケット本体でボールを受け止めるパデルラケットの方が寿命は短いと思います。
パデルラケットは外部要因に弱い
パデルラケットは皆さんが思っているほど頑丈ではありません。そのため多くの人は今より慎重に取り扱うことをオススメします。特に外部要因に弱いという特性をもっているので注意が必要です。どんな外部要因に弱いのか確認していきましょう。
紫外線
パデルラケットの内部のEVA(スポンジみたいなもの)は紫外線に弱いです。紫外線にあたる急速に劣化していき、破損の可能性を高めます。そのためプレー中以外は日陰に置いておくことをオススメします。
高温環境
夏の車の中はとても暑くなります。そのような環境にラケットを置いておくとパデルラケットの表面がEVAと剥離してしまう可能性が高まります。もし剥離してしまうとラケットの表面が割れやすくなります。
壁から剥がれた壁紙をペコペコ押していると割れてしまいますよね。そのような状況のラケットでプレーを続けていると何もしていないのに急に割れたと思ってしまう方もいるようです。ですので車の中だけではなく常に高温の場所は避けるようにしてください。
雨
内部のEVAは湿度にも弱いようです。それとは裏腹にEVAは湿度の吸収率が高いです。なので雨の日に大切なラケットを使用する場合は注意が必要です。
雨の日にラケットを使用した場合は次の日は使用せず、乾燥させるように風通しのいい場所に置くようにしましょう。
雨の日に使ったにも関わらずラケットバッグにしまったままにしているなんて人がいたら今すぐやめてください。破損の原因になってしまいますまた雨の日は内部のEVAが湿度を吸収して弱っているものの、ボールは水分を吸って重くなっています。
せっかくの休みでパデルコートの予約も取れたんだから雨の日でもお気に入りのラケットを使ってパデルがしたい!そんな気持ちも良く分かりますがラケットの寿命と相談して決めてください。
鋭利なもの
ラケット表面は先端の尖った硬いものに弱いです。つまり一点集中で強い負荷がかかると割れやすいということです。鋭利なものにぶつける可能性は少ないと思いますが、ペアとラケットをぶつけることには注意してください。
熱くなって二人がボールを取りに行くのは仕方の無いことだと思いますが、できるだけ注意してください。
また熱い展開のポイントを取って興奮冷めやらぬ勢いでペアとラケットタッチする方がみえますがやめておいた方が懸命です。フレーム側はいいですが、表面で受ける側は結構ダメージくらってます。
私のラケットについて
私はパデルコーチ歴4年目になり、今まで4本のラケットを使用していますが全て1年近く問題なくラケットを使用できています。コーチのため球出し、自主練、ガチ練など毎日何かしらラケットを使用していますが破損なく使用しています。
唯一Hack02(2020モデル)を8ヶ月使用した当たりで壁に強くぶつけてしまい、フレーム割れができてから、どんどん割れが進んで使えなくなりました。それでも1年間使用できましたし、最後は自身の過失のせいです。
1年間問題なくラケットが使えている大きな要因は外部要因を受けていないことだと考えています。基本的に室内で使用するため、雨、紫外線はほぼ影響を受けません。車に入れて持ち運びもしないので高温環境にさらされることはありません。
またコーチという立場であるため、お客さんのラケットを壊したり、怪我をさせたりしないようにセンターのボールはいつでも身を引けるくらい控えめに取りにいきます。
もちろん自身のラケットが壊れたり、怪我をするのも生活の致命傷になるのもあります。これらの理由から外部要因を回避できていることがラケット長持ちの所以だと思っています。
大切なラケットを破損に導く要因から避けることがラケットとお財布のためだと思うので、お気に入りのラケットを長持ちさせたい方はぜひこの記事を参考にしてみてください。