パデルラケットの選び方と特性について【Bullpadel・ブルパデル】

こんにちは!Ashiyaです!パデルラケットを選ぶ際に重要になってくる特性について解説していきたいと思います。今回はBullpadel編になっていますのブルパデルラケットの購入を考えている方はぜひチェックして見てください!

ラケットの特性とは

Bullpadelのラケットにはいくつかマークがあります。この画像であれば右側に注目してみてください。

8つくらい並んでいますよね。これがラケットの特性を表しています。それぞれチェックしていきましょう。

HACK(ハック)

ハックはラケットの型のことです。

型とは主にどこを指すのかというと「ハート」です。ハートというのは二股になっている空洞の部分です。

ハックの場合この形にすることでコントロール性が向上するそうです。

ハックブリッジとも呼ばれたりします。

Vibora Drive(ビボラドライブ)

2つ目はビボラドライブと読みます。下の画像の青いゴム製のパッキンを確認してください。

これがビボラドライブです。こちらは振動吸収を行ってくれる機能です。

Bullpadelの上位モデルはこのビボラドライブが取り付けられており、振動吸収の役割を果たしてくれています。テニスラケットに取り付る「振動止め」と同じです。効果としては以下の通りです。

  1. 打感がはっきりする
  2. ボールの収まりがよくなる
  3. 腕への負担を減らす

Metal Shierd(メタルシールド)

次はメタルシールドです。こちらはラケット上部のラケットガードのことです。

私のラケットではメタルシールドが黒く塗装されているので分かりにくいのですが、線状の傷がたくさん入っているところがメタルフレームでシールドの役割を果たしてくれています

これだけ傷がつくということはメタルシールドの効果はありそうです。

Multieva(マルチエヴァ)

次はマルチヴァです。ラケット表面の間に挟まれているスポンジような素材をEVA(エヴァ)と言います。このエヴァが通常は1層でできているのですが、マルチエヴァでは3層になっています。

表面側の2枚のエヴァは強く硬いため良く反発します、一方でサンドイッチされた真ん中のエヴァは柔らかい素材です。1層の場合エヴァが硬いか、柔らかいのどちらかになります。

強力なスマッシュを打つ場合は反発の強い硬いエヴァの方がいいです。ですがラケットの接触時間が短い分コントロールしづらいラケットになってしまいます。

逆に柔らかいエヴァはラケットとボールの接触時間が長い分コントロール性は増しますが、強くラケットを降ってもパワーがエヴァに吸収されスマッシュなどの勢いが落ちてしまいます。

結果的に硬いエヴァ・柔らかいエヴァともに一長一短の特性をもっているのです。

しかしマルチエヴァという三層構造にすることでこの両方を補うことができるようになりました。

スマッシュのようなボールとラケットの接触時間が短い強力なショットは表面の硬い層で強く反発させ、コントロールボレーのようなラケットとボールの接触時間が長いショットは硬い層を経て柔らかい層まで打感が届きボールコントロールがしやすくなると言われています。

Tri Carbon(トライカーボン)

ラケット表面のカーボンアビリティです。下の写真を良く見てみてください。

表面に2,3cmの四角が見られます。これは帯状の2枚のカーボンが編み込まれているからこのようなカラーになっているのです。

イメージとしては2枚の鉢巻を上下に編んでいるような感じです。トライカーボンの場合これが三枚のカーボンで編まれることになります。女の子の三編みのような感じです。

先程のマークとは異なり立方体のような表面模様が見られます。

これによりラケットの剛性(壊れにくさ)と汎用性が上がります。

Adaptia(アダプティア)

次はアダプティアです。これはHACK02及びHACK02CTRにしか搭載されていないテクノロジーです。

マルチエヴァ、トライカーボン、そしてHACKのハートから織りなされる特性でマルチエヴァの特性をよりはっきりとさせます。

Custom Weight(カスタムウェイト)

次はカスタムウェイトはラケットの上部と下部に取り付けられる重りのことです。重りは別売り

この重りを取り付けることでラケットのトップが重くなるのでスマッシュの威力が増したり、打ち負けることが少なくなります。

またグリップエンドにつけるタイプもあるので、そちらを取るつけるとラケットの操作性がよくります。

Nuerve(ナーブ)

続いてナーブです。ナーブは写真のブリッジ状に曲がっているフレーム部分です。

これはラケットの軽さを保ちつつ剛性を高めるためののテクノロジーです。パデルはラケットを良い状態で長く使えることに価値があります。

このナーブはフレーム部分の変形を抑えています。橋の支柱などのブリッジ状にしているのと同じ効果です。重力や橋の上を通る車の重みにしっかり耐えられるように設計された形だからです。

ラケットも同様でボールの威力にしっかり耐えて変形しないように、ナーブが使用されています。

Black Carbon(ブラックカーボン)

これはラケットに載っていますせんが重要なことなので書いておきます。高いラケットと安いラケットを比較していると、内部のエヴァが白・黒といった色の違いに気がつくと思います。

値段的にみると白いエヴァは安く、黒いエヴァは高いです。黒いエヴァはインパクトの際の心地よさが増すと言われていますが、インパクトの感覚の好みは人それぞれだと思うので私はあまり触れません。(個人的にはブラックカーボンが好きです)

しかしもう1つ大事なポイントがあります。それが「形状記憶性」です。形状記憶とはどれだけ新品な状態を保つことができるかということになります。

パデルのラケットはテニスとは違いストリングスの交換ができません。そのため買ったときの状態を長く維持することに価値があります。当たり前ですが内部のEVAも使用するにつれてヘタっていきます。このとき安い方の白いエヴァだと変形が早いです。一方でブラックカーボンと呼ばれる黒いエヴァは変形しにくいです。

変形とは目に見えるものではありませんが、テニスでいうとストリングス・ガットの張りが弱くなってきたイメージです。ストリングスであれば交換できますが、パデルラケットはそうはいきません。

もちろんエヴァがへたると購入した時とは違う打感になり、スマッシュの威力もダウンしていきます。また内部のエヴァがへたり、ラケット表面との乖離が発生するとラケットの表面の破損にも繋がります。

まとめ

高いラケットにはそれ相応のテクノロジーが搭載されています。またラケットを選ぶ時に大事な打感についての好みは人それぞれですのでマルチエヴァがいいとか、そうじゃないなどは個人で判断すべきでしょう。

しかしメタルシールド・ナーブ、ブラックカーボンなどラケットの破損に関係するテクノロジーについてはしっかりと確認したほうがいいいと思います。

安いラケットを短いサイクルで買い換えるのが得策か、高いラケットを長い期間同じ状態で使用するのが得策かを考える必要があります。またカスタムウェイトによりラケットの幅を広げ自分に合わせた形に合わせることができることもラケットを選ぶときのポイントになります。

たまに特にテクノロジーが搭載されていないにも関わらず結構なお値段がするラケットもあります。今一度どのようなテクノロジーが搭載されているかよく確認してから購入することを勧めします。